メールマガジン
2014/08/20
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ189号】
厚生年金未加入企業指導強化
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くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol.189 平成26年 08月20日
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[目次]=================================
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∥ ♪ 厚生年金未加入企業への指導強化 ♪
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厚生労働省は、本来は厚生年金の適用事業所であるにもかかわらず未加入であ
る事業所について、国税庁から納税情報の提供を受けて特定をおこない、加入指
導を強化する方針を示しました。
厚生年金は、株式会社などの法人の事業所は従業員の人数にかかわらず強制適
用、個人事業主は常時5人以上の労働者がいる場合(一部例外あり)に強制適用と
なっております。しかし、中小企業などでは重い保険料を避けて加入せずにいる
ケースも見られます。
日本年金機構では、これまでも法人登記簿などを利用して未加入の事業所の把
握を進めていましたが、未加入事業所を特定することは困難でした。そこで国税
庁から所得税の源泉徴収をおこなっている企業の名称、所在地、給与支給人員な
どの企業情報の提供を受け、効率的に未加入企業の特定をおこなうとしています。
現在、所得税は納めているにもかかわらず、厚生年金に加入していない事業所
は約80万社、加入できていない会社員は約100万人いると見られています。
日本年金機構は年内に国税庁から情報の提供を受け、今年度内をめどにデータ
照合を実施、照合が終わり次第来年度にも未加入事業所を特定して文書、電話で
加入を求めるとしています。応じない場合は訪問指導、年金事務所への来所要請、
立入検査などをおこない、来年度から数年で全事業所の加入を目指すとしていま
す。
自主的に厚生年金の新規適用の届出を提出した場合は、原則として、提出した
月の初日から適用となっておりますが、悪質な事業所と判断された場合、または
強制適用を執行された場合は最大2年遡って適用されることもあります。そうなれ
ば、最大過去2年間の保険料の支払いも発生し、会社の負担額がより多くなって
しまいますのでご注意ください。
厚生年金(社会保険)の新規適用のお手続き、新規適用に関するご相談事等が
ございましたら、お気軽に久保社会保険労務士事務所までご連絡よろしくお願い
致します。