メールマガジン
2015/07/16
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ232号】
『借入のプレッシャーから解放されるための考え方』
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くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol.232 平成27年 7月16日
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[目次]=================================
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∥ ♪ 『借入のプレッシャーから解放されるための考え方』 ♪
∥ …稼ぐキャッシュの額で借入は大きくも小さくもなります。
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└■◆実践コラム
『借入のプレッシャーから解放されるための考え方』
…稼ぐキャッシュの額で借入は大きくも小さくもなります。
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先日ご相談に来られた社長様との会話です。「年商1億円で銀行からの借入が
4,000万円もある。大きな借入が気になっており、早く完済して身軽になり
たい。」とのことでした。
私は、「お気持ちは良く分かります。ただ、完済しようと思うから気が遠くなる
のではないでしょうか。」とお答えしました。社長様は、「借りたものを返すの
は普通でしょう。」とびっくりしておられましたが、もちろん、借入を踏み倒す
ことを推奨している訳ではありません。無借金経営は相当ハードルの高いゴール
だとお伝えしたかっただけです。
そもそも「借入が大きい。」という表現は抽象的です。何と比較して大きいのか
を議論しなくてはいけません。答えのひとつはキャッシュを稼ぐ力です。同じ
4,000万円の借入でも、年収300万円の人にとっては大きな借入ですが、
年収1億円の人にとっては大きな借入とは言えません。
仮に同社が年間200万円しかキャッシュを稼げなかったら、借入を完済するの
に20年かかります。大きな借入です。しかし、年間400万円のキャッシュを
稼げば、半分の10年で完済出来ます。800万円なら5年です。一般的に10
年以内に完済できる水準であれば「正常な借入額」と判断されますから、同社の
場合、400万円以上のキャッシュを稼いでいれば、借入に対してあまりプレッ
シャーを感じなくても良いのではないでしょうか。同社は平均して年間300万
円程度のキャッシュを稼いでいましたので、追加で100万円を稼ぐことが目標
です。
社長様も、4,000万円を完済するのは難しく感じるが、年間100万円を追
加で稼ぐことなら出来そうだとおっしゃっていました。元々事業家ですから、借
入の返済を考えるよりも、キャッシュを稼ぐことを考える方が性に合っているよ
うです。
事業を伸ばしながら借入を減らしていくのは相当困難です。
企業ですから、将来的に後継に譲るにしろ、第三者に売却するにしろ、正常な範
囲内の借入は存在していても全く問題はありません。もちろん無借金は理想です
が、借入をゼロにすることが経営の目的ではないはずです。
借入の額を急に減らすことは出来ませんが、キャッシュを稼ぐ力を伸ばすことで、
相対的な借入額は小さくなります。