メールマガジン
2016/06/28
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ345号】
『「会社(経営)の健康診断」を行ってください。』(上)
☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆
くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol. 345 平成28年 6月21日
☆〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓☆
このメールは、久保総合会計事務所の顧問先様と、セミナーにご参加頂いた方、
今までに名刺交換をさせて頂いた方にお送りしております。
「関西から日本を元気にしよう!!」をモットーに日夜奮闘している会計事務所
が送るメールマガジン。下記スケジュールで、新鮮な情報を配信中です!
☆‐ 毎月15日 「社会保険・労働保険・助成金等の情報」
☆‐ 原則毎週火・金曜日 「経営・財務に関しての情報」
* 配信を希望されない方は、お手数ですが本メール最後をご覧ください。
[目次]=================================
∥
∥ ♪『「会社(経営)の健康診断」を行ってください。』(上)♪
∥ …企業が患う4大疾病は!対策は!
∥
∥===================================
■┐━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
└■◆経営コラム
♪『「会社(経営)の健康診断」を行ってください。』(上)♪
…企業が患う4大疾病は!対策は!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
会社(経営)の健康状態を診断してみましょう。
※毎年この時期にお願いしています。
人間には病気を確認する健康診断と、病気を治療する医療の仕組みがあります。
一方、会社に同様の仕組みはありません。病気になっても気付かず、治療するこ
ともできません。そもそも会社の患う病と言う概念すらありません。企業の病と
治療法について検証してみましょう。
■企業の患う代表的な病は、以下の4つです。
◆病名1:分散症候群 …有病率50%
◆病名2:安売り症候群 …有病率50%
◆病名3:前のめり症候群…有病率30%
◆病名4:お人好し症候群…有病率60%
以下に、会社の患う4大疾病の自己診断チェックシートを提示します。該当する
項目に○を付けてください。
■会社の患う4大疾病症状診断19項目
1.社内の動きが悪いと感じる。〔 〕
2.オペレーションのミスが多いように感じる。〔 〕
3.経営コストが割高になっている。〔 〕
4.商品、サービスが総花的で特徴がない。〔 〕
5.頑張っているのに儲からない。〔 〕
6.新しい商品、サービスを創造できていない。〔 〕
7.利益は出なくて良い、と思うことがある。〔 〕
8.値上げをしたいと思っていてもできない。〔 〕
9.ぎりぎりの経営をしていると感じる。〔 〕
10.毎日が緊張の連続で疲れる。〔 〕
11.少し売上が落ちるとすぐに経営が厳しくなる。〔 〕
12.資金繰りに追われている。〔 〕
13.攻めすぎているかも、と感じることがある。〔 〕
14.攻めすぎたと反省している。〔 〕
15.自分はお人好しだと思う。〔 〕
16.自分は従業員に甘いと思う。〔 〕
17.自分の判断は、どちらかと言うと甘いと思う。〔 〕
18.自分の判断は、どちらかと言うと曖昧だと思う。〔 〕
19.自分はNOと言いにくい性格だ。〔 〕
◆病名1:分散症候群(診断項目1.~4.に該当)
○商品やサービスの幅を広げ過ぎて、マーケティングが曖昧になる病です。
『誰に』『何を』売るかがぼやけてしまっています。
○原因
商品の品揃えやサービスの幅を持たないと売れないとの思い込みが原因です。企
業は何もないところから始まります。このステージでは品揃えや幅の強化が必要
です。しかし、一定のレベルを越えたあたりから、商品の品揃え、サービスの幅、
事業領域を絞りながら成長を遂げるべきです。拡大は面を広げることではなく、
面を狭めて深堀することです。このあたりが誤解されています。だからこの病気
が蔓延するのでしょう。
○症状
経営資源が分散され、社内のありとあらゆるものが複雑になるため、動きが悪く
なります。対応が遅くなり、ミスが多発し、全体にコスト高になります。各商品
やサービスの磨きこみも十分でなく、総花的な品揃え、サービスを提供しており、
これと言った強みもありません。
○対策
すべてを単純(Simple)にしてください。
・減らしてください。絞り込んでください。
・自社の強み(ツキ)を探して特化してください。
経営者は事業の幅を広げ過ぎる傾向にあります。絞ることが重要です。また、会
社の仕組みは自然と複雑になりがちです。
単純(Simple)化が必要です。
◆病名2:安売り症候群(診断項目5.~8.に該当)
○値決めに対する姿勢が弱気で、利益管理も曖昧になる病です。
○原因
安くないと売れないとの思い込みが原因です。良いものは相応の値段を、それな
りのものはそれなりの値段を付けてください。良いものを安く売る必要はありま
せん。原価が上がれば価格を見直す、この当たり前の企業行動を取らなければ、
利益がどんどん減ります。利益が薄くなればなるほど、良いものを作ろうとする
知恵や創造力を失います。最後は、薄利は善、利益は悪の心境に陥ります。こう
なると末期です。
○症状
二つのレベルに分かれます。繁盛貧乏のレベルが第一段階です。このレベルは頑
張っているのに値決めを間違えていて儲からない状況です。この段階では価格の
見直しを行えば容易に治癒できます。第一のレベルを続けていると、頑張っても
儲からないと思い込み、頑張る意欲、より良いものを創造しようとする力を失く
してしまいます。最後には、儲からない自分を正当化するために、儲けは悪、儲
からないことが善、ビジネスそのものを否定するようになります。
○対策
高収益(Profitable)な企業作りを目指してください。
・付加価値の向上を目指してください。
・利益管理を徹底してください。
・コストを抑えてください。
・値決めを再考ください。
事業は付加価値の向上を求めつづけることでのみ継続できます。値決めは重要な
経営判断です。安売りは悪です。利益を計り、利益を求めてください。また、コ
ストは自然に膨らみます。
意識して抑え込んでください。高収益(Profitable)な企業体作りを強く意識し
てください。
…次回に続きます。
※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の
心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対
応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。
我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。
遠慮なくご相談ください。