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2015/01/20
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ204号】
マタハラ訴訟で最高裁が初判断
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くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol.204 平成27年 1月20日
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[目次]=================================
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∥ ♪ マタハラ訴訟で最高裁が初判断 ♪
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病院に勤務していた理学療法士の女性が妊娠後に降格されたのは、男女雇用均等
法に違反するとして損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁は10月23日、降格
を適法とした二審判決を破棄し、審理を高裁に差し戻しました。
会社が妊娠・出産をした女性社員に不利益な取り扱いを行う「マタニティハラス
メント」について最高裁が判断を示すのは今回が初めてです。
事件の概要
女性は平成6年よりこの病院に勤務し、勤続約10年で副主任になりましたが、平
成20年に妊娠のため軽易な業務への転換を請求したところ、負担の少ない部署へ
異動させるとともに副主任から降格させられました。
育児休業から復職する際も、副主任に復帰できないことを知らされ、強く抗議し
たものの認められず、女性が降格した後まもなく副主任に昇進した他の社員の下
で、勤務せざるを得ない状態が続いていました。
一審と二審では、本件の降格は違法なものではないと判断しましたが、最高裁で
は、「(1)本人が自由意思に基づき承諾した場合か」、「(2)業務上の必要性など特
段の事情がある場合」以外は違法で無効とし、次のように指摘しています。
(1)本人が自由意思に基づき承諾したかどうかについて十分な説明がないまま渋々
降格を受け入れただけで、自由な意思に基づいたとは認められない。
(2)降格が必要な特段の事情降格の措置をとらずに軽易な業務に転換させることは
できなかったのかという点については、業務上の必要性から支障があったか否かは
明らかではなく、この点について審理を尽くすために高裁に差し戻す。
判決は裁判官5人全員一致の意見であり、差し戻しにより女性が逆転勝訴する可能
性が高まりました。
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