メールマガジン
2015/07/09
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ229号】
『キャッシュリッチな会社の仕組み』
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くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol.229 平成27年 7月 9日
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[目次]=================================
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∥ ♪ キャッシュリッチな会社の仕組み ♪
∥ …利益だけで手元資金を潤沢にするのは容易ではありません。
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└■◆実践コラム
『キャッシュリッチな会社の仕組み』
…利益だけで手元資金を潤沢にするのは容易ではありません。
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頑張っているけど儲からない・・・利益は出ているのにいつも資金繰りが苦しい
・・・何か腑に落ちない・・・
経営を難しくする要因のひとつに、「利益とキャッシュが連動しない。」ことが
挙げられます。いつも資金繰りが苦しい社長様は「儲からないな~」と感じ、手
元にキャッシュが残った社長様は「儲かったな~」と感じるかもしれません。し
かし、キャッシュの大小と利益の大小は、多くの場合一致しない点に注意が必要
です。
■ ある関与先様を比較します。
A社:
売上高は360百万円で純利益は1百万円しかありませんが、現預金30百万円
を保有しています。借入もありません。
B社:
売上高は400百万円で5百万円の純利益を上げていますが、現預金は10百万
円しかなく、そのうえ30百万円の借入れがあります。
A社はB社より利益が少ないにも関わらず、手元キャッシュはB社よりも多く残
っています。また銀行借入れもありません。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
■ 各社の取引条件を見てみましょう。
A社:売上は末締め翌月末回収、仕入は末締め翌々月5日払い
B社:売上は末締め翌月末回収、仕入は末締め翌月末払い
A社は仕入の支払いを売上の回収より遅らせることで手元にキャッシュを残して
いました。A社の買掛金残高は40百万円です。銀行からの借入れはありません
が、取引先から40百万円を借りていると考えれば腑に落ちるのではないでしょ
うか。
A社とB社の例は、利益とキャッシュが連動しないことの他に、利益と借入れも
連動しないことを意味しています。「儲からないから借入れが必要になる訳では
ない。」ということです。裏を返せば、「儲かっていても借入れが必要な場合が
ある。」ことになります。
黒字の場合、取引条件のギャップを埋めるための借入れは比較的安全な借入れで
す。単純に取引先への支払いを遅らせるか、銀行から借りるかだけの違いですの
で、積極的に借入れを活用することをおすすめします。
利益だけで手元キャッシュを潤沢にするのは簡単なことではありません。キャッ
シュリッチな会社は借入れを上手に活用して手元資金に余裕を持たせています。