メールマガジン
2016/08/01
くぼ ジャパンPress~関西から日本へ~【メルマガ355号】
『エクイティファイナンスを成功させるための基本要件は…』
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くぼ ジャパンPress ~ 関西から日本へ ~
Vol. 355 平成28年 7月26日
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このメールは、久保総合会計事務所の顧問先様と、セミナーにご参加頂いた方、
今までに名刺交換をさせて頂いた方にお送りしております。
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が送るメールマガジン。下記スケジュールで、新鮮な情報を配信中です!
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[目次]=================================
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∥ ♪『エクイティファイナンスを成功させるための基本要件は…』♪
∥ …実績・攻めの資金・出口・経営参画・一定の企業価値!
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└■◆経営コラム
♪『エクイティファイナンスを成功させるための基本要件は…』♪
…実績・攻めの資金・出口・経営参画・一定の企業価値!
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銀行などの金融機関から返済を前提に資金を調達する借入れ(デッドファイナン
スと呼びます。)に対して、投資として資金を受け入れるエクイティファイナン
スについて言及いたします。
※ここでは、縁故増資ではなく、ベンチャーキャピタルなど、オフィシャルな投
資先からのエクイティファイナンスについて解説します。
■実績が必要です。
「こんな面白いアイデアがあって、このような事業計画で進めていきたい。資金
があれば、短期間でIPO(新規株式公開)も狙える。資金調達を希望します。」
この様なケースで資金を調達できる(エクイティファイナンスを成功させる)こ
とは極めて稀です。実績がないからです。リスクマネーと呼ばれるこの資金とて、
実績のないベンチャー企業(?)は対象外です。
◎例えば、ザッカーバーグ氏が率いるフェイスブックは、自らが開発したソーシ
ャルネットワークサービスを、在籍するハーバード大学内で拡散し、利用者数の
増加を実現していました。利用者数の増加…この実績を持って、投資家からの資
金調達を行っています。
フェイスブックとて、「今からこの様なソーシャルネットワークを構築します。
近い将来…になります。」とプレゼンしても、投資の対象にはなりにくかったは
ずです。
◎例えば、ジョブス氏が率いるアップル社は、自宅の倉庫で小型コンピューター
のプロト版の開発を進めていました。量産し拡販する資金の目途は立っていない
けど、とにかく開発して手作りで制作して、一台でも販売する…この実績を持っ
て、投資家から資金調達を行っています。
事業計画書の内容やプレゼン能力を磨き込んでいくら投資家回りを行っても、実
績のないベンチャー企業(?)に資金は入りません。まずは、事業としての実績
を作ることが必要です。
■攻めの資金でなければなりません。
この資金は、その資金使途が重要です。調達した資金が、高収益企業になるため
の成長に使われなければなりません。
1.エクイティファイナンスの対象は、近未来の高収益企業です。営業利益率は
30%以上か、又は、数億円以上、かつ、成長を続けることが必要です。
2.エクイティファイナンスの対象は、近未来の高成長企業です。売上高の伸び
率は30%以上、この程度の成長を長期間継続できることが必要です。
■出口(イグジット)が必要です。
エクイティファイナンスは、その資金を回収しなければなりません。5年から最
長で10年以内に、投資して保有した株式を売却して資金化することが要件です。
この期間内に、保有する株式の価値が向上し、かつ、売却先が存在するためには、
株式の公開を行うか、誰かが買い取るか、それに値する会社になっていなければ
なりません。
■エクイティファイナンスの投資家は、株主として経営に参画します。
投資家は、持ち株比率に応じた株主としての権利を有します。これは、必ずしも
ネガティブなことではありません。株主として支援してくれるかも…との意味も
含みます。
一方、株主への定期的な進捗の報告や、株主総会のオフィシャルな開催、個人経
営的な発想では済まされない公式な対応も必要になります。これも、必ずしもネ
ガティブなことではありません。経営体制が構築されていきます。
■現実的には企業価値2億円程度までは自力で構築するしかありません。
※企業価値とは、資本金ではありません。純資産+将来利益で計算される現時点
における企業の価値を示します。ここでは、株数×株価=時価総額と同じ意味で
す。将来利益は投資家の見立てで変わります。
企業価値2億円とは、2,000万円の投資を受けても、投資家の持ち株比率が
9.1%(2,000万円/2億2,000万円)に収まるラインです。ただ、
現実的には、この企業価値に対して投資するベンチャーキャピタルはレアです。
企業価値5億円以上、このあたりからベンチャーキャピタルの投資対象になりま
す。
企業価値(会社の値段)の見立ては、投資家によって当然異なります。また、企
業価値は将来価値から逆算して決めることが多いので、成長し利益を出せる蓋然
性が高いほど、企業価値も高くなります。
成長意欲の高い社長様は、エクイティファイナンスについてもご検討ください。
※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の
心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対
応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。
我々は、『税理士』ではなく、『新・税理士』です。
遠慮なくご相談ください。